タシマ ユウコ   Tashima Yuko
  田嶋 裕子
   所属   産業医科大学病院  診療科 呼吸器・胸部外科
   職種   助教
言語種別 日本語
発表タイトル WS11-1.悪性胸膜中皮腫における循環腫瘍細胞:新規CTCチップの開発と臨床応用
会議名 第59回日本肺癌学会学術集会/ワークショップ11
学会区分 全国規模の学会
発表形式 口頭
講演区分 一般
発表者・共同発表者座長:長谷川誠紀1, 青江啓介2(兵庫医科大学呼吸器外科1, 山口宇部医療センター腫瘍内科2)
演者:米田和恵1・桒田泰治1・近石泰弘1・森將鷹1・金山雅俊1・平良彰浩1・名部裕介1・篠原伸二1・竹中賢1・岡壮一1・平井文子1・田嶋裕子1・今西直子1・黒田耕志1・市来嘉伸1・大永崇2・田中文啓1(産業医科大学医学部第2外科学1;富山県工業技術センター中央研究所2)
発表年月日 2018/11/30
開催地
(都市, 国名)
新宿区/京王プラザホテル
学会抄録 日本肺癌学会学術集会雑誌 58(6) 
概要 背景】CellSearchは唯一臨床的に使用される循環腫瘍細胞(CTC)検出装置であるが,血液からのCTC分離は細胞表面抗原EpCAM(上皮細胞接着因子)に依存するため,特に中皮腫のような非上皮性腫瘍では十分な検出感度が得られなかった(Yoneda K. Ann Surg Oncol 2014).そのため,任意の抗体を自由に結合できる新しいマイクロ流体装置(CTC-chip)を用いた基礎検討を進め,抗Podoplanin抗体により血液中の中皮腫細胞株を高感度に捕捉検出できる系を構築した(Chikaishi Y. Oncol Rep 2017).【方法】中皮腫患者末梢血中のCTC数をCTC-chipとCellSearchの2種類の方法で定量し比較した.CTC-chipで検出されたCTC数と臨床背景との関連を検討した.【結果】CTC-chipはCellSearchと比較して圧倒的にCTCの検出数が多かった(p<0.001).CTC-chipでは,25例の中皮腫患者のうち16例(64%)で血液1mL中に1個以上のCTCが検出された.ROC曲線解析によりCTC-chipはIIIB~IV期の進行(あるいは切除不能)例を予測するのに有用であった(AUC-ROC 0.851,P=0.003).感度,特異度はカットオフ値1(/mL)の場合,それぞれ92.9%,72.7%で,カットオフ値2(/mL)の場合それぞれ61.3%,90.0%であった.全生存はCTC数が多い群(≧2/mL)で,少ない群(0-1/mL)より有意に予後不良であった.【結論】新規CTC-chipは悪性胸膜中皮腫におけるCTCの検出に優れ,腫瘍の進行や予後予測への有用性が期待される.