タシマ ユウコ   Tashima Yuko
  田嶋 裕子
   所属   産業医科大学病院  診療科 呼吸器・胸部外科
   職種   助教
言語種別 日本語
発表タイトル V8-5 cN2右肺癌に対して放射線化学療法後に右肺スリーブ下葉切 除および心膜ロールによる上葉肺静脈再建の1例
会議名 第33回日本呼吸器外科学会総会/一般ビデオ8 拡大手術、再建術1
学会区分 全国規模の学会
講演区分 一般
発表者・共同発表者黒田 耕志、森 将鷹、篠原 周一、小山 倫太郎、小林 健一、由良 冴希子、松宮 弘喜、 桑田 泰治、竹中 賢、近石 泰弘、岡 壮一、平井 文子、米田 和恵、田嶋 裕子、永田 好香、 今西 直子、田中 文啓
発表年月日 2016/05/13
開催地
(都市, 国名)
京都市/国立京都国際会館
学会抄録 日本呼吸器外科学会雑誌 30(3),52 2016
概要 【症例】64歳、男性。右肺下葉S6縦隔側に気管分岐下リンパ節と一塊となった7.2cmの腫瘍を認め、右下葉 肺癌、扁平上皮癌、cT2aN2M0stageIIIAの診断。化学療法CDDP+TS13コース放射線45Gyを照射した後、 手術を行った。術前放射線化学療法にて63%縮小を認めた。COPDにて1秒量1180ml,1秒率46%と肺機 能が低下していた。【手術】葉間から背側縦隔は、炎症性に白色に肥厚し、下肺静脈壁も炎症性に固くなって おり、心嚢内にも癒着が見られ、下肺静脈は左房の一部とともに切離した。葉間は分葉不全があり、また、 炎症性に著名に肥厚しており、葉間肺動脈を露出することができなかったため、右A1+3およびA2を剥離 し、肺門からA2の尾側方向にアプローチし、上中葉間形成を行うことにより葉間肺動脈を露出した。(この 際に、上葉静脈が切離されていたと思われる。)下葉支入口部は治療前に癌細胞を認めており、右肺スリーブ 下葉切除を行った。中間気管支幹と中葉支をTelescope型に端端吻合を行った。吻合部には大網を充填した。 閉胸前に上葉静脈が切離されていることに気づき、直接吻合は緊張がかかると判断し、心膜を径1.5cm、長 さ3cmのロールにし、肺静脈と心膜ロールの端端吻合を行い再建した。【まとめ】術前導入療法後に右肺ス リーブ下葉切除を行った症例を経験した。組織は炎症瘢痕となり、阻血であるため、気管支吻合部に体網を 充填し、縫合不全を予防した。また、右上葉静脈の誤切離に際し、肺機能温存のため、心膜ロールによる上 葉静脈の再建を行い、右肺上葉切除を回避した。