オオタニ マコト   Otani Makoto
  大谷 誠
   所属   関連施設  産業保健データサイエンスセンター 産業保健データサイエンスセンター
   職種   助教
論文種別 総説
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 医療・介護のビッグデータ分析 訪問診療の種類別にみた利用者の特性分析
掲載誌名 正式名:社会保険旬報
ISSNコード:13435728
出版社 社会保険研究所
巻・号・頁 (2714),26-30頁
著者・共著者 松田 晋哉, 藤本 賢治, 大谷 誠, 藤野 善久
発行年月 2018/06
概要 訪問診療の種類別(患者居宅、特定施設等、同一建物)にみた利用者の特性分析を、西日本の一自治体の医療及び介護レセプトを用いて分析、報告した。データとして、西日本の一自治体の2015年10月の医科および歯科レセプト(国保、後期高齢者:調剤も含む)と介護レセプトを用い、両データを個人単位(13080名)で連結・匿名化したものを用いた。その結果、訪問診療の種類別では、患者居宅が7274名(55.6%)、特定施設等が1994名(15.2%)、同一建物は3812名(29.1%)であった。また、NDB(National Databese)をもとに計算したSCR(Standardized Claim Ratio:この値が100より大きい場合、当該地域でその医療行為が全国より多く行われ、100より小さい場合は少なく行われていることを意味する)では、以下の結果が得られた。1)同一建物の訪問診療のSCRが高い地域では、回復期リハビリテーション病棟入院料、有床診療所療養病床入院基本料、亜急性期入院医療管理料のSCRが高く、こうした地域ではすでに少子高齢化が進み、少ない人的資源で在宅医療に対応するため、同一建物やサービス付き高齢者住宅等での訪問診療が多い傾向がみられた。2)一方、患者居宅への訪問診療のSCRが高い地域では、往診、訪問看護指示、緊急往診、在宅療養中患者・緊急入院受入、訪問薬剤指導の実施のSCRが高く、こうした地域の多くは都市部で、多職種が在宅ケアに関与し、緊急時の対応ができることが、居宅での訪問診療が多いことにつながっていると考えられた。これらの結果は、訪問診療の場所の選択が、経済的動機よりも在宅医療に割くことのできる人的・物的資源の量により行われていることが示唆された。
文献番号 2018283838